米国で破産した恒大集団てどんな会社？日本にも影響ある？

恒大集団は、正式名称をチャイナ・エバーグランデ・グループといい、不動産開発と多角的な事業ポートフォリオを中核とする中国の著名なコングロマリットであす。

1996年に徐家銀によって設立された同社は、急速に頭角を現し、中国最大かつ最も影響力のある不動産デベロッパーのひとつとなりました。

総合的な現代的サービス産業グループを創造することを使命とするエバーグランデは、不動産以外の様々な分野にも進出しています。

主なサービス

不動産開発：エバーグランデ・グループの基盤は不動産開発プロジェクトにある。同社は、中国各都市における大規模な住宅・商業用不動産開発で有名である。そのプロジェクトは、高層マンション、ゲーテッド・コミュニティ、商業センター、複合施設など多岐にわたります。

不動産管理：エバーグランデは不動産管理サービスにも従事しており、開発した不動産の効率的な運営とメンテナンスを保証している。これには、集合住宅、商業スペース、その他の種類の不動産の管理も含まれ、不動産所有者と居住者に総合的なソリューションを提供しています。

不動産サービス：同社は、販売・仲介、不動産コンサルティング、不動産賃貸など、不動産関連サービスを提供している。これらのサービスは、不動産ソリューションを求める個人購入者と法人顧客の両方に対応しています。

金融サービス：エバーグランデ・グループは、保険、資産運用、投資などの金融サービスに進出している。この多角化により、エバー・グランデ・グループはそのリソースと専門知識を活用し、中核事業である不動産事業以外の新たな収益源を開拓しています。

新エネルギー：エバーグランデの持続可能性へのコミットメントは、新エネルギー・プロジェクトへの関与を通じて明らかであり、

同社は電気自動車製造と再生可能エネルギーに進出し、二酸化炭素排出量の削減とクリーンエネルギーの促進に向けた中国の取り組みに貢献することを目指しています。

ヘルスケアコングロマリットは、ウェルネスと医療サービスに重点を置き、ヘルスケア分野にも進出している。エバーグランデは、中国の人口増加による進化するニーズに応えるヘルスケア施設とサービスの開発を目指している。

文化観光：エバーグランドの事業は文化観光産業にも及んでいる。テーマパークやリゾート、その他レジャー関連の開発に投資し、一般消費者にユニークなエンターテインメント体験を提供している。

スポーツ：エバーグランデは、サッカークラブを含むスポーツチームとのスポンサー契約を通じて、スポーツへの関与を示してきました。

これは、現代生活のさまざまな側面を包括する総合的な現代サービス産業を育成するという同社の願望と一致している。

エバーグランデの成長戦略は、積極的な事業拡大、戦略的買収、伝統的な不動産以外の分野への多角化によって特徴づけられてきた。しかし、同社が財務上の精査や負債水準への懸念に直面し、事業運営や将来の方向性に影響を及ぼす可能性があることを認識することは重要だ。

近年、エバーグランデは、中国のビジネス環境における複雑さと課題の象徴となっている。同社の成功と困難は、多面的なコングロマリット経営の複雑さを洞察し、中国経済発展の広範なダイナミクスを反映しています。

中国の大手不動産企業である恒大集団が米国で8月17日に破産申請をしました。

負債総額は2兆4374億元（約48兆円）に上り、債務超過となっていたような状況で、中国のみならず、米国や日本へも影響の可能性があります。

中国バブル自体の事実的な終わりを告げており、今後中国でのデフレがより悪化する可能性が高いです。

そうなると日本の輸出産業などにも大打撃を受けてしまい、その後に連鎖的に不況が世界に訪れる可能性もあります。

イメージとしては2008年のリーマンショックのような規模にいたる可能性もあり、世界同時不況がさらに悪化をする可能性もあります。